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歯科医師になるまでの大学での勉強は

削ること、詰めること、

抜歯すること、義歯を作ること。

 

習っても、実際の人間の口の中は

狭くて暗くて、唾液がいっぱいで、

基本的なことができるまで練習をする。

 

免許を取って、

保険治療の仕組みを学びながら

いかに早く病気を治すか

数をこなすか

習ったことをどんどん行なっていく機械になる。

この時間内に、〇〇本も削って型を取ったとか、

〇〇本も詰め物できた、とか。

保険治療は数をこなして、やっと生活ができるかどうか。

 

真面目にやればやるほど

歯が無くなっていく。

手をかけることで、歯がよみがえることはなく、

医者ではなくて

破壊者だな、と思ったのです。

 

これは、治療ではない。

 

歯を大事に扱って

長持ちさせるのが歯医者なのではないか？

歯を抜くのは、歯医者としての敗北ではないのか？

なぜ、皆そろって、保険の仕組みに疑問を抱かないのか？

良心が痛まないのか？

 

自分は

ちょっと変わった人間だったのでしょう。

 

このまま続けるのは心が折れる、

良い方法を学ばなければいけない、と

いくつも勉強会に行きました。

同じ思いの先生がいることがわかりました。