『二重圧排法』腕のある技工士さんが歯を作るために
『二重圧排法』というやり方で型を取らないと
真面目な技工士さんは、歯を作ってくれません。
それは、きちんとしたクオリティの歯を作って、長く使って欲しいのに
型取りがイマイチだと、良いものが作れないからです。
作った歯がダメになる時
たいてい
根本に虫歯ができるか?隙間に虫歯ができるか?という理由です。
なぜ、きちんとした長持ちする歯にならないのか??
保険の治療では
さっと削って
女の子が型をとってくれて
仮づめをしてくれて
1週間後に歯ができます
ざっくりとした歯ができて
それを接着剤で止めれば、患者さんには何もわかりません。
丁寧な治療では
ピッタリと歯を作るために
綺麗になだらかに歯を削って、超音波で整えて
型を取るために
歯と歯肉の間に糸を押し込んで
ヘリまで型取りのシリコン(精密印象用)がしっかりと入るように
くっきりと型を取れるように、とても繊細な作業をします。
くっきりと型を取るのが
難しいのです。
歯肉はお肉なので
歯を削って、型を取ろうとすると
ズボンのベルトに乗ったお腹のタプタプのように
削った部分にのっかてきます!!
ご存知でしたか?
これは、歯医者さんしか知らないと思います。
でっぷりお肉が、型取りを邪魔するんです!!!
なので、
よっこいしょ、歯肉さん、ちょっとどいてね
ここが大事な部分なんで
よけさせてくださいね、と、歯肉のポケットに糸をツンツンと詰め込むのです。
1本、2本詰めます。
型を取るときに1本外して
でっぷり歯肉さんとの隙間まで、きっちりと型をとります。
大事な秘密
二重圧排法という歯の型取り
きっと皆さんは体験したことがないと思います。
自分の歯を治してもらうときに
この作業をしない歯医者さんには、怖くていけません。
スキマ祭りのこちらの歯は、3年前に作ったそうです。もう虫歯です。
時間とお金をかけたのに、残念です。
歯に入れてある土台も、歯が割れそうで、作り直すこともご提案しづらいです。