歯間ブラシ、「隙間に入るから、これでいい」と思っていませんか?
「一番細いものなら、どこにでも使えそう」
「歯の間を通っているから、きれいになっているはず」
歯間ブラシを、そんなふうに選んでいませんか?
前回は、歯間ブラシを入れる方向によって、針金が歯に当たってしまう例をご紹介しました。
今回は、もう一歩進んで、太さと隙間の形、毛の当たり方のお話です。
まず知っていただきたいのは、「歯間ブラシが通ること」と「汚れが落ちること」は、同じではないということです。
細いものは入りやすくても、毛が歯の表面に十分に触れていなければ、汚れが残ることがあります。
反対に、太すぎるものを無理に押し込めば、歯ぐきを傷つけたり、針金が曲がったりする原因になります。
大切なのは、力で押し込まなくても入り、毛が清掃したい歯の表面に当たることです。
ところが、歯の隙間は、単純な丸い穴ではありません。
入り口は狭くても、内側は広がっている。
歯の根の表面に、くぼみがある。
歯並びによって、通せる方向が限られている。
さらに、奥歯には、手を動かす難しさもあります。
口の入り口は前にあるため、奥歯の隙間へ横からまっすぐ歯間ブラシを入れるのは、意外に難しいものです。
入れたつもりでも、途中でねじったり、前の方へ引っ張ったり。そのため、針金が歯に当たり、毛が清掃したい面にうまく触れていないことがあります。
「奥まで入った」だけでは、十分に清掃できているとは限らないのです。
外から見える隙間の大きさだけでは、選びきれません。
同じお口の中でも、前歯と奥歯、右側と左側で、合うサイズが違うこともあります。
そして、もう一つ見たいのが、毛の当たり方です。
同じような太さに見えても、芯の針金の太さや毛足の長さ、ブラシの形は製品によって異なります。
入り口を通ったあと、毛が広がって歯面に触れるものもあれば、その場所には十分に届かないものもあります。
「通しやすいから」
「大きいほうが、よく落ちそうだから」
それだけでは判断できません。
実際に入れてみて、どこに毛が触れているか。針金が擦れていないか。使ったあとに汚れが残っていないか。
そこまで確認して、その方に合うものを考えます。
もちろん、場所ごとに何種類も使い分けるのは大変です。必要な違いを押さえながら、毎日の生活で続けられる組み合わせにすることも大切です。
歯間ブラシは、「どの商品が一番よいか」より、「自分の、どの隙間に合っているか」。
今使っているものを、受診のときに持ってきてください。
頑張って通しているそのブラシの毛が、落としたい汚れに届いているか。一緒に確かめてみましょう。
